フィリピンでは「ヤヤ」と呼ばれるベビーシッターを雇うのが一般的
フィリピン では、乳幼児や幼児のお世話をしてくれるベビーシッターを安く雇うことができます。
フィリピンで、ベビーシッターは「ヤヤ(yaya)」(タガログ語)と呼ばれています。(以下、ヤヤさん)
経済的に余裕のあるフィリピン家庭では、ヤヤさんを雇うのが一般的です。
女性の社会進出が進むフィリピン、とくにマニラでは共働きが夫婦が多く、ヤヤさんはなくてはならない存在です。
またフィリピン には、日本から駐在員として仕事に来る日本人が多く暮らしています。
子供を連れてフィリピンにやってくる駐在員方の中には、ヤヤさんを雇っている人がいるようです。
しかし、ベビーシッターを雇うことが一般的ではない日本人にとって、大切な子供を他人に預けるのは不安なはず。
わたしもヤヤさんを雇っていますが、信頼できるヤヤさんを見つけるまでに数ヶ月かかりました。
一体どのようにして、信頼できるヤヤさんを見つければ良いのでしょうか?
ヤヤさんを見つけるには、エージェントか知人の紹介
ヤヤさんを見つけるには、2つの方法があります。
一つ目の方法は、ヤヤさんを紹介してくれるエージェントを利用する方法。二つ目は、職場の同僚や友人など、信頼できる人から紹介してもらう方法です。
それぞれ、メリットとデメリットがあるので、慎重になる必要があります。
スピード重視ならエージェントがベター。しかし当たり外れが激しいので慎重に
今すぐヤヤさんを雇いたい! という方には、エージェントの利用がオススメです。
電話やメールで連絡をして、条件に合う候補者がいれば、その日中に面接を設定してもらえます。
面接をした後、気に入ればその場で契約を交わすことができます。
最短1日で見つけられるので、すぐにヤヤさんを必要としている方にはオススメです。
大切なのは、しっかりと候補者の性格や信頼性を見極めること。
エージェントには、就職先を探す候補者が何人か待機しています。経験豊富な候補者もいれば、未経験の候補者もいます。
実際に自分の子供を育てた経験のある候補者なら、ある程度スキルを身につけていると言えるでしょう。
しかし、中には若く未経験の候補者も中にはいます。
エージェントに連絡をした際は、どんなヤヤさんを雇いたいか、条件をきちんと伝えておくことが大切です。経験ありなし、年齢、性格など、細かく伝えることがポイントです。
条件に合う候補者を紹介してもらったら、直接会う前に、候補者と電話インタビューができる場合があるので、リクエストしてみましょう。
面接に進み、直接候補者と話すときは、まずはカジュアルな会話からははじめてみましょう。候補者がどんな性格なのかを見ることができます。
お互いリラックスしたら、お給料などの契約に関する話をしましょう。
通常、エージェントは「1ヶ月1万ペソから」というように最低給与を設定しています。それより多く払うかは雇用主の条件と、候補者の希望次第となります。
ヤヤさんへ払うお給料とは別に、エージェントへ支払う手数料も、きちんと確認しておきましょうね。多くの場合は、契約が成立した時点で「ヤヤさんに支払うお給料の○○カ月分」です。
エージェントを利用するポイントは、焦らないこと。
エージェントと候補者たちは、早く雇用主を見つけたいため、かなり急かしてきます。
「早くしないと別の人にとられてしますよ」などと言ってきますが、大切な子供を預けられる人をそんなに早く見つけられる訳ありませんよね。急かされても、焦らず冷静に判断しましょう。
マニラで利用できるエージェントをいくつかご紹介するので、参考にしてくださいね。
<ヤヤさんを紹介してくれるエージェント> ※メトロマニラエリア
・MaidProvider.ph
最短1日で契約成立。
住み込みのヤヤさんのみ扱っています。
・Maid the Philippines
最短1日で契約成立。
住み込みのヤヤさんのみ扱っています。
・Marsifor Agency
最短1日で契約成立。
住み込み、通いどちらも扱っています。
・The Nanny Philippines
1日、または1週間だけヤヤさんを雇いたいという人にオススメ。
1デイ:900ペソ(最大8時間)
1ウィーク:4,048.14ペソ(6日間・1日最大8時間)
知人を通じて見つける方法は時間はかかるが、信頼できるヤヤさんを見つけられる
友人や職場の同僚など、信頼を置ける人を通じて見つける場合、全くつながりのない人をエージェントで雇うよりも、信頼を置けますよね。
実際、駐在されている日本人の方々は、会社を通じてヤヤさんを紹介してもらう場合が多いんです。
以前駐在していた人が雇っていたヤヤさんを引き継いだり、会社の人事部が見つけてきてくれたり。
こういった場合は、フィリピンに知人がいなくても、手間をかけないで見つけられます。
しかし、こう上手くはいかない場合がほとんど。最近ではヤヤさんを見つけるのは難しくなってきているからです。
わたしはフィリピン人の友人と職場の同僚に、知り合いや親戚でヤヤさんとして働いてくれる人はいないか、連絡を入れました。しかし結果はゼロ。
そこで、数年前に働いていた会社のドライバーとして働いているフィリピン人に連絡を入れて、「知り合いにヤヤさんはいないか」と聞いてみました。もちろん、とても信頼の置ける人です。
すると、幸い彼の近所に、働いてもよいと言ってくれる人を見つけてくれました。ヤヤさんとしての経験はないですが、子供3人を育てる主婦の方です。わたしたちのコンドミニアムから、ジープで1時間ほどかかる場所に住んでいて、平日のみ働いてくれています。
わたしたちの場合、話合いの末、「1か月1万2千ペソ、交通費1日100ペソ」と決め、契約書類を準備することは特にしませんでした。
もし慎重になるなら、契約書類を準備して、サインして・・・というような面倒なこともした方がよいと思います。
ヤヤさんの見つけやすさのポイントは、住み込みか、通いかで違う
通いのヤヤさんを雇う場合は、渋滞も考慮に入れましょう。特に平日は渋滞で時間に遅れることがあります。
通いのヤヤさんは、住み込みのヤヤさんを見つけるより難しくなります。通いのヤヤさんを雇うなら、ヤヤさんが近くに住んでいないといけないからです。
多くの場合、地方から出稼ぎに来ています。住み込みで働けない場合、雇用主が住む場所を提供してあげなければいけません。その費用は雇用主負担です。
フィリピンには、ヤヤさん専用部屋が備わっているコンドミニアムがたくさんあります。ヤヤさんを雇う予定であれば、ヤヤさん専用部屋のあるコンドミニアムを見つけておくとよいでしょう。
通いの場合、お給料が高くなります。交通費を負担しなければいけませんし、食費を要求してくるヤヤさんもいます。
わたしたちは、通いのヤヤさんを雇っています。残念ながら、わたしたちのコンドミニアムにはヤヤさんが寝泊まりできる部屋がなかったからです。
幸い、彼女は隣町に住んでいたので、平日のみ働いてもらい、土日祝日は休みにしています。
いかがでしたか?
ヤヤさんに関する質問をよくいただくので、今回記事にしてみました。
これからフィリピンでヤヤさんを雇う方の、参考になれば幸いです。