メトロマニラの発砲事件 犠牲者の遺族に100万ペソの補償金

メトロマニラの発砲事件 犠牲者の遺族に100万ペソの補償金

メトロマニラの発砲事件 犠牲者の遺族に100万ペソの補償金
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カジノで発砲 36人が犠牲に

6月2日(金)マニラ時間の午前0時、メトロマニラの複合施設リゾート・ワールド・マニラ(Resort World Manila)内で武装した男性が突然銃を発砲し、カジノに油をまき火をつけました。あなたも自宅のテレビでこのニュースを見たのではないでしょうか。

現場からは、煙を吸って窒息し、そのまま息絶えた36名の遺体が見つかったとニュースで報じられました。その他、約50人が現場から逃げる際にけがを負ったとのこと。幸い、日本人の犠牲者は0だったのですが、犠牲となったフィリピン人たちの家族の悲しみは計り知れません。

犯人については、マニラのテレビでCCTVカメラに写っている姿が公開されました。白黒の服装、ニット帽を身に付けていました。わたしがちょうど自宅で、6月2日の朝方見ていたときは、犯人は「2人」映っていました。しかし、半日経ったときには「1人」と報じられ、一緒にテレビを見ていた彼氏とわたしは「なんで人数が変わったんだろう?」と困惑。日本の報道でも、犯人は「1人」と報道されているようでした。




 

テロとの関係性は? 警察はテロを否定

テロとの関係性は「ない」と地元警察は判断したよう。理由は、犯人とみられる男性が単独で行動していて、金を奪う目的で1人で事件を起こしていたからとのこと。

しかしわたしは正直、リゾート・ワールド・マニラはテロに狙われやすい場所だと思っています。わたしもたまに事件のあったリゾート・ワールド・マニラへ行くことがあります。目的は友人と一緒にカジノへ行くことです。カジノで有名なマニラだけあって、フィリピン人だけでなく、中国人、韓国人、インド人、日本人、アメリカ人・・・と言ったように、カジノ内には外国人がたくさんいます。しかも空港に車で10分ほどと近く、飛行機の乗り継ぎの合間に訪れる人も多くいます。

ここ数日、日本大使館は、メトロマニラについても警戒注意報を発表していました。5月23日にドゥテルテ大統領がミンダナオ地域全域に戒厳令を発出。これは「フィリピンで侵略、内戦が発生し、公共の安全のために必要がある場合において、60日間を超えない期間に限り発出できる」とされているものです。治安当局により、令状なしの身柄拘束が認められています。これによって、日本大使館は日本人にたいして、ミンダナオ地域だけでなく、メトロマニラ、セブ、外国人が多く渡航・滞在する観光地などフィリピン全域において、テロに十分注意するよう呼びかけていました。

そんな中で起こったこの事件。これだけ多くの犠牲者が出て、しかもテロだとわかったら、リゾート・ワールド・マニラは間違いなく経営難となります。それを防ぎたいがために、警察が真実を明かしていないのでは・・・と感じています。

わたしは、フィリピンは、テロ発生の可能性が十分あると考えています。フィリピンはカトリック教の国で知られていますが、5%から9%はイスラム教に当たるとされ、大部分はスンナ派。シーア派は少数に留まっています。特にミンダナオ地域ではムスリムの割合が島人口の2割を超えています。ドゥテルテ大統領が戒厳令を発出したのも、ミンダナオのラナオ州において、ISIS(イスラム国)と繋がりのあるイスラム系武装組織と政府軍の間で衝突が激化したからです。

【参考記事】もう終わってる? フィリピンで長期滞在する人のための「在留届」

 

リゾート・ワールド・マニラ が犠牲者の遺族に補償金100万ペソを支払い

リゾート・ワールド・マニラのマネジメントは、犠牲となった38人の遺族に対し、100万ペソの補償金を支払うことを6月3日午後に発表しました。100万ペソ(日本円で約230万円)は葬式・埋葬にかかる費用を考慮しての金額。最高執行責任者(COO)のStephen Reilly氏は遺族に対し、「経済的支援でどうにか残された遺族を助けられるようにしていきたい」と語っていました。病院に送られた50人以上の負傷者に対して、「経済的支援をする」とは語られませんでした。

わたしは、事件がある男1人によるものだとしても、リゾート・ワールド・マニラには大きな責任があると感じています。実際、カジノ内のセキュリティはかなり甘かったのは事実です。カジノに入る際に持ち物検査がありますが、スタッフが簡単にポケットの周辺を触り、バッグの中をちらりと見るだけ。探知機のような機会を体にかざしてきますが、どれだけ機能しているかは不明です。

さらに、私の記憶では、セキュリティスタッフは銃を保持していませんでした。メトロマニラが安全ではないと発表され、外国人がこれだけ多く出入りしているにもかかわらず、セキュリティが甘かったのは大きな問題です。だから今回の事件は、リゾート・ワールド・マニラのマネジメントの責任が大きいと言えます。この事件によって、リゾート・ワールド・マニラだけではなく、メトロマニラ内の複合施設ではセキュリティが強化されていくことを願います。

 




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