いま、フィリピンの政治体制について知っておくべき!

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日本のテレビや新聞で、フィリピンに関するニュースを見こと、よくありますよね。

最近では、政治の問題、とくに2016年に大統領となったドゥテルテ大統領のニュースが多いですよね。
わたしはよく母親から「最近よくニュースでフィリピン見るよ~」などと言われます。かなり話題になっているんだな、と感じています。

フィリピンのニュースを見るとき、あなたはどこまで理解していますか?
フィリピンの政治体制について知っていれば、ニュースがもっとよく理解できます。

今回は、フィリピンの政治体制についてご紹介します。




 

フィリピンの政治体制

(参照:Wikipedia

フィリピンの正式名称はフィリピン共和国。第二次世界大戦後、1946年7月に独立し、現在のフィリピン共和国が成立しました。

フィリピンの政治体制は大きく3つ。

①大統領制 ②代議制 ③民主制共和国の3つです。

あまりイメージがわかないなあ~と思ったあなたのために、ひとつずつ意味を見ていきますね。

①大統領制(Presidential)

大統領制をとっている国といえば、アメリカがありますよね。
フィリピンが大統領制を採用している理由は、長い間アメリカの支配下にあったことが大きく影響しています。

1935年、米自治領政府(独立準備政府)、フィリピン・コモンウェルス(英訳:Philippine Commonwealth)が誕生し、その時マニュエル・ケソン(英訳:Manuel Luis Quezon y Molina)がフィリピンの初代大統領となったのが、大統領制の始まりでした。

フィリピンの大統領が果たす役割は主に2つ。

一つ目は「行政機関を指揮する役割」、つまりその国の行政機関のリーダーとなって指揮していくことですね。

そしてもうひとつの役割が「フィリピン国軍の最高司令官としての役割」。つまりフィリピンの軍隊のリーダーでもあるのですね。

②代議士制(Representative)

「代議制」とは、国民が代表者を選挙で選出し、その代表者に国の政治を任せることです。

フィリピンでは、直接投票によって選ばれた政治家によって国が動いています。

③民主制共和国(Democratic Republic)

民主制」とは民主の意思に従って政治が行われる政治体制のこと。
そして「共和国」とは、統治者や王などの君主を持たない政体のことです。
この政治体制の下では、意思決定がすべて大統主な権限の内容は・・・
領によって行われるのではなく、憲法に従って意思決定が行われなければいけません。

◆まとめ
・国家の代表=選挙で選ばれた代表者(大統領)
・国家の意思決定=選挙で選ばれた人々(議会議員)

フィリピンの政治体制のひとつ「民主制」については、「フィリピンは本当に民主主義なのか」としばしば議論されます。
欧米諸国で導入された民主的制度を導入したけれど、期待通りに機能していないというのがフィリピンの実態なのです。
一部のエリートが権力を持つエリート民主主義、お金・暴力に支配される選挙などがその例です。



 

フィリピンの大統領の役割とは?

(参照:Wikimedia Commons

フィリピンの大統領は、国民の直接選挙によって選ばれ、任期は6年です。

直接選挙とは国民が直接、投票から大統領を選ぶということ。

現在の憲法では、独裁政権を防ぐため、大統領を2期務めることは禁止されています。
これはマルコス政権下での独裁政治の反省から、同じことが起こらないようにと決められたものです。

大統領を助ける役割を担う副大統領も、大統領選と同時に、国民の直接選挙によって選ばれます。
任期は3年で、連続三期以上を務めることはできません。

では、具体的な大統領の役割をご存知ですか?

フィリピンの大統領は大きく2つの役割、「国家元首」と「政府首長」の2つの役割を持っています。

国家元首(英訳:Head of state )

国家元首とは、行政の長として、対外的に物事を行う権限を持つこと
フィリピンのような共和制の国家では、大統領が元首とされることが一般のならわしです。

一方、日本ではというと、大日本帝国憲法のもとでは天皇を「元首」としていました。
そして現在の日本国憲法の下では元首を定めていません。国によって国家元首を定める国、定めない国があります。

政府首長(英訳:Head of government)

その名の通り「行政府の長」を意味します。
フィリピンでは、政治を行う権利は国家元首である大統領が持っています。
一方日本のように、議院内閣制を採用する国では、首相がこの権利を持っています。

フィリピン大統領の、政府首長としての権限は、実はアメリカの大統領よりもはるかに強いといわれています。
フィリピンの大統領の権限がとても強い理由は、政治を行う権利だけでなく、国軍の最高司令官を務め、法案拒否権、裁判官任免権、上級公務員の任命権など、とっても広範囲だからなんです。

また、フィリピンの大統領は「戒厳令(英訳:Martial Law)」を発動する権利(戒厳令発動権)も持っています。
これは「フィリピンで侵略、内戦が発生し、公共の安全のために必要がある場合において、60日間を超えない期間に限り発出できる」とされているものです。治安当局により、令状なしの身柄拘束が認められています。

最近では、2017年5月にドゥテルテ大統領によってミンダナオ全域に発令され、大きな問題となりました。
1972年にフェルディナンド・マルコス大統領(英訳:Ferdinand Edralin Marcos)もフィリピン全土に戒厳令を布告し、これによって憲法は停止され、独裁政権の道を開くことになりました。

さらには、フィリピン大統領は地方自治長官を通じて、地方自治体にも(間接的ではありますが)権限が及んでいるんです。

だから、フィリピン大統領はアメリカの大統領よりはるかに権限が強いと言われているのですね。



 

政治 ― 立法・行政・司法

(参照:Wikimedia Commons

フィリピンの政府は三権分立制となっています。

これは国家の最高権力を一人に集中させず、立法権・司法権・行政権の個別の機関に分け、それぞれお互いに監視・牽制し合う政治システム。日本もこのシステムを採用していますよね。

立法府(英訳:Legislative Branch):法律の制定

フィリピンの立法権は2つの議会、上院下院に与えられています。

フィリピンでは、上院(Senate)と下院(House of Representative)の二院制を採用しています。上院24議席(任期6年・連続三戦は禁止)、下院297議席(任期3年・連続4選禁は禁止)です。再選を禁止することで、エリート政治一家が権力を握らないようにしています。

行政府(英訳:Executive Branch):法律の行使

フィリピンでは、行政権は大統領に与えられています。

◆主な権限の内容
・裁判官の任命権
・軍隊を指揮監督する権限(「統帥権」といいます)
・戒厳令を発令できる権利
・裁判所による刑の言い渡しの効果の、全部または一部を消滅させたり、軽減させる権限(「恩赦」といいます)
・予算案提出権(一会計年度の歳入・歳出の計画を提出すること)
・議会の作る法案に対する拒否権(「法案拒否権といいます)

 

司法府(英訳:Judicial Branch):法の解釈

司法権は最高裁判所下級裁判所に与えられています。
議会によって、裁判官の権限の及ぶ範囲が決められ、大統領が裁判官を任命します。
司法機関は下級裁判所、上級裁判所、高等裁判書、最高裁判所の4種類があります。

<司法機関>
・最高裁判所(英訳:Supreme Control Philippines)
法定の権利の要求・講師に関する係争の裁定、または政府機関の権力行使不足・権力過剰行使に関する裁定などを行います。最高裁判所長官1名、最高裁判所裁判官14名で構成されています。

・上級裁判所(英訳:Regional Trial Court)
各地域に支部があり、裁判の執行・証拠品の受理などを行います。

・下級裁判所
①首都圏裁判所(英訳:Metropolitan Trial Court):首都圏の事件を扱います。
②市自治体裁判所(英訳:Municipal Trial City Court):首都圏外の市の事件を扱います。
③自治体裁判所(英訳:Municipal Trial Court):上記2つに含まれない地方自治体の事件を扱います。
④自治体巡回裁判所(英訳:Municipal Circuit Trial Court):複数の市町にまたがる巡回裁判区ごとに設置されています。

・公務員弾劾裁判所(英訳:Sandi Ganbayan)
汚職など、公務員犯罪を審議する裁判所です。収賄や汚職の罪に問われた公務員や、その共犯者の審理および民事責任の追及のための民事粗訴訟を行います。

・税控訴裁判所(英訳:Court of Tax Appeals)
税務当局の税の決定等に関する訴訟を扱います。

・シャリア地区裁判所(英訳:Shari’a Circuit Court)
イスラム教徒が多く居住しムスリム身分法典が施行されているミンダナオ地域に設置されています。

 


 

いかがでしたか?

少し難しかったかもしれませんが、フィリピンの政治体制について、少しでもイメージできたでしょうか?

フィリピンに関するニュースなど見る際は、ぜひ参考にしてくださいね。







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