フィリピンライフブログ

知っておくべき!フィリピンの社会保険制度 出産休暇手当

知っておくべき!フィリピンの社会保険制度 出産休暇手当

知っておくべき!フィリピンの社会保険制度 出産休暇手当
Pocket

フィリピンに長く住みたいと思う方からよく聞かれるのが、「フィリピンの社会保険制度ってどうなっているのですか?」という質問です。

フィリピンでは、まだまだ公的年金や公的医療保険が十分ではないと言われています。しかしながら、フィリピンでも日本のように、会社で働くうえで加入しなければならない社会保険あります。

その中で、「SSS(Social Security System)」という社会保険制度があります。

社会保障機構が運営する公的年金制度で、退職年金、志望年金、障害年金などの年金給付サービスや、休業給付サービス、貸付サービスなども提供しています。フィリピンで働く外国人でも恩恵を受けることができます。

SSSのサービスの中に、出産したときに受け取れる出産休暇手当というものがあります。わたしは今年妊娠してからこのサービスを知り、会社を通じて手続きを行いました。

出産休暇手当について知らないで、給付金を受け取らなかったということがないよう、きちんと内容を知っておくことが重要だな、と実感しました。

今回は、このSSSの出産休暇手当についてご紹介します。




 

出産休暇手当(Maternity Benefit)とは?


https://blogwatch.tv/2017/01/sss-pension-hike-win-win-win-lose/sss-logo/

 

SSSの出産休暇手当(Maternity Benefit)は、出産・流産のために働くことができない社員に対して支給されます。SSSに加入していて、3か月以上保険料を支払っていれば受け取ることができます。

給付額は、標準報酬日額と等しい額が、自然分娩の場合は60日、帝王切開の場合は78日分支給されます。

 

給付金の対象者は?

出産休暇手当を受け取る資格を持つのは以下に当てはまる社員になります。

1.出産日(もしくは流産の日)の12ヶ月前に、最低でも3ヶ月はSSSに保険料を支払っている

2.雇用主(会社)を通じて、妊娠したことをSSSに報告している。(報告の方法は後ほどご紹介します)

3.給付が受け取れるのは、1997年時点から、最初の4人の出産(もしくは流産)まで。※1997年は、Social Security Act 1997 (RA8282)が発行された年です。




 

SSS出産休暇手当を申請する方法は?

 

出産休暇手当を申請するためには、3つの段階があります。

◆1:会社に妊娠を報告する
妊娠が分かった時点で、なるべく早く、会社に妊娠したことと、出産予定日を報告しなければいけません。報告の際に用意する書類は以下の3点。


1.SSS Maternity Notification Form
2.妊娠したことを証明できる書類
3.UMID、SSS biometrics ID Card、もしくはフィリピンで有効なID2点(どちらも署名、写真、生年月日が記載されている)

 

SSS Maternity Notification Form(MAT-1)は、妊娠を報告するための通知書類です。下記のサイトからダウンロードできます。妊娠したことを証明する書類は、ウルトラサウンド(超音波検査)の結果を提出しましょう。ただし、書類を準備する前に、間違いのないよう、人事部に確認をしておきましょう。

SSS Maternity Notification Form ダウンロード

 

SSSは遅くとも、受胎日から60日以内に、会社に報告しなければいけないと公式ホームページに記載しています。妊娠が分かった時点で、なるべく早く書類を準備して報告しましょう。

ただ、手続き方法を知らなかった、妊娠が分かったのが遅かったなどの理由で、60日過ぎてしまっていたということもあると思います。その場合でも、人事部にすぐ相談をしましょう。わたしは妊娠5ヶ月の時点で会社に書類を提出しましたが、何の問題もありませんでした。

「UMID」とは?

さて、3つ目の「UMID」について補足しておきます。これは「Unified Multi-Purpose ID」といい、フィリピンの身分証明書のひとつです。これは、SSS、GSIS、PhilHealth、Pag-IBIG Fundの4つが一体となった身分証明書で、2010年7月に新しく導入されました。たとえ加入していても、自分で窓口へ行き申請をしないと受け取ることができません。

フィリピンで暮らすうえではUMIDを持っていなくても特に困ることはありません。しかし、UMIDは持っておくと身分証明書としてさまざまな場面で使用できるので、この機会に申請しておくのもよいでしょう。SSSの窓口へ行き、申請書類を提出すれば、2~3ヵ月後に自宅に郵送されます。

◆2:出産休暇手当の請求
出産休暇手当の申請は、以下3点を産休休暇に入る前に会社に提出します。SSSに提出するのは会社の役目です。


1.Maternity Reimbursement Form
2.Stamped Maternity Notification Form
3.UMID、SSS biometrics ID Card、もしくはフィリピンで有効なID2点(どちらも署名、写真、生年月日が記載されている) ※出産(または流産)後も引き続き会社に雇用される場合。

Maternity Reimbursement Form(給付金申請書)は下記のリンクからダウンロードできます。

SSS Maternity Reimbursement Form ダウンロード

 

◆3:追加提出書類(出産後)

●自然分娩の場合
・出生証明書(Birth Certificate)

●帝王切開の場合
・出生証明書(Birth Certificate)
・手術室レポート(Operation room record)、もしくは手術メモランダム(Surgical memorandum)※原本照合済みコピー)

●流産(または合意による妊娠中絶)の場合
不全流産の場合
・妊娠の回数が記載された産科の履歴(obstetrical history)
・拡張・掻爬レポート(dilatation and curettage report: D&C)

完全流産の場合
・流産の前の妊娠検査結果、流産の後に行った妊娠検査結果(在胎月齢記載)
・hystopath report

 

出産休暇手当を受け取る方法は?

出産休暇手当は、通常2回に分けて受け取ります。

1回目の給付金は出産前、残りの給付金は出産休暇手当申請の必要書類がSSSに提出されてから約1ヶ月に、会社から受け取ります。

 


いかがでしたか?

日本と比べると、出産の際に受けとる給付金や一時金の額はかなり少ないですが、ゼロよりは少しでも受け取れると嬉しいですよね!

知らなくてもらえるものがもらえなかったということがないよう、SSSについてきちんと理解しておきましょう。

SSSの公式ウェブサイトにの最新情報が記載されていますので、こちらもご確認ください。

SSS公式ウェブサイト Maternity Benefit

 




コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA