フィリピンでかかりやすい病気|水系感染症の種類と予防法

フィリピンでかかりやすい病気|水系感染症の種類と予防法

フィリピンでかかりやすい病気|水系感染症の種類と予防法
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さて、7月になり、ここフィリピンでは本格的にレイニーシーズンに入ったようです。毎日夕方になると決まって空が曇り始め、ザーっと激しい雨が降り始めます。フィリピンでは毎年、10から20ほどの熱帯的圧が発生しているようで、今年はどうなるか・・・と少し心配する今日この頃。

今回は、そんなフィリピンにおいて、特にレイニーシーズンにかかりやすい病気をお伝えしたいと思います。

フィリピン保健省(The Department of Health: DOH)はフィリピン国民に対して、レイニーシーズンの間は「WILD」に十分注意するよう呼びかけています。

WILDは次の4つの病気の頭文字をとった略語です。

◆WILDとは・・・
① Water-born diseases:水系感染症
② Influenza:インフルエンザ
③ Leptospirosis:レピトスピラ症
④ Dengue:デング熱

今回はこの中の一つ、「①Water-born diseases:水系感染症 」について詳しく見ていきましょう。




 

水系感染症(飲料水媒介の病気)とは?

 

水系感染症」とは、病原微生物に汚染された水を摂取することで感染する病気です。

例えば、汚染された水が調理に使用され、それを食べた人が感染する食中毒もその中の一つ。洪水が発生すると飲料水設備が汚染され、水系感染症の大流行が起こるリスクが高まります。

フィリピンは毎年台風が直撃し洪水が起こり、何十人、何百人と被災者が発生することもある洪水大国。わたしの住む首都マニラを含むルソン島や、セブ島などのリゾート地でも洪水が発生しています。「フィリピン旅行の際、たまたま台風に遭遇してしまった!」ということも起こりうるのです。

特に日本とフィリピンでは、衛生面でかなりの違いがあります。私たち日本人は清潔な環境で暮らすことに慣れているため、ウイルスに対する免疫力が低く、感染症にかかりやすいのです。フィリピン旅行へ行く場合は、十分注意が必要です。

そんなフィリピンで、よく発生する「水系感染症」は次の3つ。

・コレラ(Cholera)
・A型肝炎(Hepatitis A)
・腸チフス(Tyhold Fever)

 

コレラ(Cholera)

コレラは、ビブリオコレラ(Vibrio cholerae)という病原体とする感染症です。食べ物や飲み物などを通じて感染します。潜伏期間は早くて数時間、通常2日から3日で発症します。症状が軽い場合は数日で回復しますが、重度の場合は大量の下痢と嘔吐によって脱水症状となり、死亡する場合もあります。

◆コレラの症状
・突然お腹がゴロゴロ鳴り、水分の多い下痢が1日に数十回起こる
・嘔吐
・急速な脱水症状
・低体温(34度台に下がることもある)

 

A型肝炎(Hepatitis A)

A型肝炎とは、A型肝炎ウイルスが原因で感染する病気で、。感染力が強いことで知られており、上下水道の整備が進んでいない発展途上国などで蔓延します。潜伏期間は平均28日(15日~50日)と長く、未発症の感染者を感染源として、食品に感染し、それが集団感染につながることもあります。一度感染すると回復までに1か月から3か月が必要とされて、入院が必要となる場合もあります。一般的に死亡率は0.8%です。

食べ物や飲み物などを通じて感染し、特に汚染された水、野菜、魚介類などを生の状態で食べることで感染します。食事だけではなく、性行為による感染も報告されているようです。

◆A型肝炎の症状
・発熱
・下痢
・腹痛
・吐き気・嘔吐
・全身倦怠感
・黄疸(皮膚や目の黄染)




 

腸チフス(Tyhold Fever)

食中毒の鯨飲でもあるサルモネラの一種、「チフス菌」によっておこる感染症の一つで、「チフス性疾患」と呼ばれます。大便や尿によって汚染された食べ物や飲み物を通じて感染します。潜伏期間は7日から14日ほどです。

アジアやアフリカなどの発展途上国を中心に流行を起こす感染症です。フィリピンは非常にハエが多い国です。便や尿にたかったハエが食事にとまり、それを食べた人が感染するということが起こります。

◆腸チフスの症状
・数日間続く発熱
・食欲不振
・腹痛
・頭痛
・倦怠感
・下痢、血便または便秘
・腹部の不快感



 

水系感染症の予防方法

3つの水系感染症とその症状をご紹介しました。では、それらはどのように予防したらよいのでしょうか?

3つとも、予防方法はほぼ同じ。じつは簡単にできることばかりです。フィリピンへ旅行する場合には次の2つを十分に注意するようにしてくださいね。

・食事に注意
食べ物や飲み物を通じて感染するため、食事をする場合は十分気を付け、不衛生な食材や生ものは食べないようにすることが大切です。アイスクリーム、生もの(サラダ、果物、加熱していない魚など)、生水、氷は避けましょう。

もしご自身で調理される場合は、調理中にハエなどの虫が食事によってこないよう十分気を付けてください。便や尿にたかったハエが食材にとまり、それを食べ感染することもあります。

・身の回りを清潔に
トイレを常に清潔に保ちましょう。汚物は数日間放置することのないようにしましょう。トイレを使用した後、食事の前は手を石鹸できれいに洗いましょう。外から帰った時は、できればシャワーを浴びて、身の回りを清潔に保つことが大切です。

・ワクチンの接種
コレラ、A型肝炎、腸チフスはいずれも日本で予防接種を受けることができます。ワクチンによっては、数回の接種が必要な場合もあります。予防摂取のスケジュールなど、詳しい内容は、病院の先生と相談してくださいね。

 


いかがでしたか?
今回は水系感染症とその予防法についてご紹介しました。
ぜひ参考にしてくださいね。

次回は「②Influenza:インフルエンザ」についてご紹介します。




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